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時事ネタ

2014年8月6日  2014年8月6日 
 佐世保の女子高生殺人事件について。
 報道のアレさは誰かが言っていると思うので、少し視点を変えよう。

 さて、この手の若者がやらかした不気味な殺人ってのは酒鬼薔薇事件に代表され、その後も何度も起こり続け、一時期は「キレる17歳」という単語まで作られた。
 一貫として報道は子供の心がわからないとか心の闇とかそんな言葉で結んでいた。
 ただ、彼ら殺人鬼と同年代だった少年少女は口には出さなかったけど彼らの気持ちが分かる人も多かったのではなかろうか。

 歴史的に見たり世界的な視点から見れば恵まれている日本だけど、実は銀行すら潰れたり自殺がたくさん起きたりとパッとしなさ。このまま高校・大学と勉強しても将来はどこかの会社に入って名も売れずテレビの輝きを指を加えて眺める一生を過ごす。たぶんお金だって昨今のこのご時世、結婚したら昼食代を500円にするか400円にするかで延々とバトルを繰り広げるのだろう。何ていうか面白くない。

 もちろん実際に行動に移した奴らとその他多くの普通の連中は全く異なる。だが、「心の闇」と紋切り表現でしか語れない奴らは事件について何も言えるわけがない。
 ここらの「今時の若者」的な見方が俗流若者論の原型で、ネットによって定量的な批判がだれでもできるようになって若者も意見を主張し始めたと思っている。でも僕はもう若者じゃないけど。

 そして、2014年現在。
 さすがに心の闇とか言う名文句は封印されている模様だが、相も変わらず女子高生殺人事件については低レベルの議論が行われている。
 僕が不思議なのは報道陣だ。酒鬼薔薇事件で学生だった奴らも今では20代後半から30代。報道陣の一角になっているはずなのだが、それにしてはレベルが低い。あたりまえだが、この手のおかしな人間は数年に一度属性関係なしに現れるのは20年くらい生きていれば嫌でもわかるはず。
 大人になったら記憶が作り替えられ、まさに「大人」という生物になってしまうのか?(諸星大二郎氏の作品でそんなのがあったね)。

 まあ実際のところは、報道陣も大学中はテニサーとかコンパとかでバカやってた奴らが多く、そんな連中が作っているシロモノだから程度が知れてますね、というものなのだろうか。
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