Tellurは、……現在色々物色中です。

ランス03(アリスソフト、2015)

2016年2月7日  2017年2月24日 
 やっとクリアした。と言っても発売されてから今までずっと遊んでいたわけじゃなく、今年の1月半ばに始めて最近ラスボスを倒した。
 人間なによりも厄介なのは自分の中で作ったイメージであり、特に声が合わないように感じると苦痛になってしまう。だから今まで遊ぶかどうするか悩んでいたのだ。
 僕はランスシリーズを5D・鬼畜王・6・7・8・9の順に遊んだニワカだが、それでもランスの声のイメージは自分なりに頭の中にあるわけで。
 そんなこんなで今年になってやっと遊ぶ決心ができたのだった。

 で、懸念されてた声の方は意外と問題なかった。冷静に考えたら、僕は声が聞き分けられるスペックの良い耳など持ってなかったのだった。
 むしろ声優さんが付くと中の人ネタ(かなみちゃん→超昂閃忍)ができて楽しいかも。そしてキャラがいきいきとする。ALICEMANLADYと魔剣カオスは声が付いて大成功だった。また、重要なのだが声がついたおかげでサブキャラのエロシーンが一気にエロくなる。まるでランスでなく別ゲームを遊んでいるかのよう(このシナリオライター氏と原画氏のゲームは始めてだが、エロシーンのテキストがエロくなっているのは驚きだった)。まあ、あくまでリメイクという遊びの中の話だけど。

 個人的に注目だったのはゲームシステム。ダンジョンをカードで表現するのは一見あっさりしすぎだけど奥が深い。ダンジョンの通路を常に5枚のカードにして、壁とか小道とかはカードを表にした瞬間通れないことがわかり、しかもカードの配置は常にランダムにしてみると不思議のダンジョンっぽくなるとか、色々遊びの範囲が広がりそう。ランス5Dに通じる簡潔さだ。僕ももうおっさんなわけで、この歳になると複雑怪奇なシステムよりも、いかにシンプルでされど応用しやすいかが評価の対象になるわけだ。良い意味で遊びやすい。
 戦闘システムもゲームの進行を阻害しない簡易さと、でも近年のランスシリーズらしい限界レベルやスキルシステムだ。単なる殴り合いかと思いきや、それなりの戦略性もあるしプレイヤーへの変なストレス(やりごたえがあるという名目の敵専用理不尽能力)がないので遊びやすい。戦闘システム系も若い方が考案されたのだとしたら、順調にスタッフが育っているということで、会社として見事である。

 ゲーム内容だが、原作はやったことないものの、色々気を使ったんだなーと思わせられる。ある意味でランスシリーズの設定が始めて形になった作品であり、今とは異なる設定の数々に整合性を取ったのがwikiなど周辺情報からわかる。そして昔特有のキャラクターの性格やストーリーがいい加減さも修正されている(らしい)。かつてはプレイヤーもおおらかだったんだ……。この当時のゲームは「ぷろすちゅーでんと」など数作しかやったことないが、完全にフリーゲームのノリで作られていた(よりにもよって「ぷろすちゅーでんと」だけど)。
 昔の作品が今風にアップデートされて蘇るのはファンにとっては喜ばしいことだと言えよう。……まあ、味をしめてリメイク商売をされ、新作が出ないと悲しいがたぶんアリスは大丈夫だろう。

 キャラクターなどは今のキャラから見て違和感がないようにしているらしい。性格は最新作と辻褄を合わせているようでランスはある種のぬるさがあるけど旧作のファンからしたら大丈夫だったろうか(5Dと鬼畜王が飛び抜けて鬼畜なんだが)。
 フェリスなんかは快活にコメディキャラとして動いており、数作後の変わりようには心が痛む。

 クリアした後は、それで終わり……なのかな。ランクエみたいにやりこみ要素はなさそうで、そこは悲しい。
 次はランス10だろう。スタッフには相当なプレッシャーがかかっているだろうが、頑張って欲しい。

 しっかしYUKIMIさんもぷりんさんもこんなパットンをよくぞ助けようと思ったものだ(笑)
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